Monday, 21 May 2012

ダイアリ④


実習(じっしゅう)()(かえ)


実習は一ヶ月前に終わりましたが、研究はまだまだ終える気配も見せていません。今振り返ってみれば、実習は普段のセンターでの生活とはあまり変わりませんでした。変わったのは、授業がないこと、みんながいないこと、そして毎日自分で料理をつくることだけだと思います。しかし、一番変わったのは生活様式ではなく、研究の方針でした。
実習期間が始まるぎりぎり前まで、研究テーマが変更になって、それまでの準備をもう一度見直さなければなりませんでした。指導教官は「PPKTJの実態調査」というテーマの場合、研究としては成り立ってはいますが事実を知ることにとどまる可能性が高いです。しかし現在のテーマであれば、展開させられる、帰国しても意志や努力さえ惜しまなければ、十分にできるではないでしょうかという意見をいただき、プラス、私の要望を考慮し、決定に至りました。
方針が変われば、研究方法も変わります。実習前に作成したアンケートはほとんど使えなない、実施しようとする計画も中止せざるを得ませんでした。辞典使用状況のアンケート作り・実施、文献分析、テスト作り・実施、そして、最後はアンケート・テスト分析をしました。アンケートは一見簡単そうに見えますが、実際作成してみるとそうではありませんでした。何回か作り直しの繰り返し、ようやく出来上がったが、本番になると、予測もしなかったミスが吹き上がり、その場その場で対応するしかありませんでした。文献分析の場合、分析方法がわかっても、作業をする際に、戸惑ったり、間違っていたりしました。例えば語の品詞分類のときは、英語及び日本語の知識が多く要求されました。何回もやり直しました。最初のうちは自分の知識に頼り、2回目は怪しいと思っている語を何冊かの辞書で調べましたが、最後はすべての語を辞書及びインタネット辞書で調べました。それでもまだまだ納得のいかないものがいくつかはありました。
「研究は失敗の繰返し」「失敗は成功の元」「失敗はしたほうがいい」「まず自分で考えて、やってみて、できなければ、相談する」「考えるだけでは進まない。実際にやってみないとわからない」などなど、研究について、さまざまな人から聞いて、失敗したとき、悩んだとき、つまづいたときなど、このような言葉が支えになりました。
それに、学生との交流です。実習を通して、元学生とのなかが以前よりよくなりました。学生が抱えている悩み、生活や学習状況が少しでもわかるようになり、学生をより理解することができました。自分は学生のため何ができるかと考えるとき、できることは本当に限られていますが「できること」というところを最大限に活かすことが今後の課題として考えるべきかもしれません。これからも元学生と連絡を取り、できれば彼らの成長を追っていきたい。

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